妙心寺 玉鳳院
右京区花園妙心寺町
全国に3500もの末寺を有する臨済宗妙心寺派の大本山。玉鳳院は花園法皇が妙心寺創建の時に一院を設けて禅宮とされたところと伝えられる。現在の建物は明暦2年(1656)に改建されたもので、内部は狩野益信、永真の筆と伝える山水図、花鳥図などの襖絵で飾られている。また、開山堂(重文)は妙心寺の開山、関山慧玄(かんざんえげん)が祀られており、「微笑庵(みしょうあん)」とも称される妙心寺山内で最も古い建物である。庭園(史跡名勝)は、玉鳳院と開山堂を結ぶ渡り廊下をへだてて、南と北に別れ、石組みや石燈籠など見るべきところが多く、それぞれ趣き深い庭園となっている。そのほか、開山堂の東北隅には、来春の大河ドラマの主人公である武田信玄・勝頼の石塔や織田信長・信忠の石塔などがある。
妙心寺 龍泉菴
右京区花園妙心寺町
臨済宗妙心寺派の塔頭寺院で、妙心寺四派のひとつ。龍泉派の本庵である。文明13年(1481)景川宗隆によって創建された。山内塔頭の方丈としては最大級の規模を持っている。方丈の襖絵は平成11年(1999)開祖五百年遠諱(おんき)にあわせ日本画家由里本出(ゆりもといづる)氏により描かれたものである。由里本氏は、京都市に生まれ、堂本印象に師事した画家で、西洋画の技法も取り入れ、百面の襖絵を完成させた。室中の間は越前海岸、東の間は水、西の間は山岳が描かれている。また、長谷川等伯筆「枯木猿猴図(こぼくえんこうず)」(重文・複製)も展観される。
妙心寺 麟祥院
右京区花園妙心寺町
妙心寺塔頭の一つ。寛永11年(1634)徳川三代将軍家光が乳母「春日局」の追福のため碧翁(へきおう)和尚を開山として建立した寺である。現在の御霊屋(おたまや)は、春日局が仙洞女御所にあった釣殿を後水尾天皇より下賜されたもので、局の逝去後にここに移築した。内部には小堀遠州作の春日局木像が安置されている。方丈の襖絵は局と関係の深かった海北友松(かいほうゆうしょう)の子、友雪(ゆうせつ)の筆による水墨画で、「雲龍図」「瀟湘八景図」「西湖図」「山水図」などが描かれている。とりわけ「雲龍図」は豪壮な筆致で、江戸時代初期の傑作に数えられる。
【期間】2007年1月13日〜3月18日
【時間】)午前9:30〜午後4:00 600円 (各寺院の受付で支払い)
【住所】住所 京都市右京区花園妙心寺町1
【最寄】 JR山陰本線「花園駅」下車徒歩5分
HPアドレス http://www.myoshin.com/
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